スタバでMacBookやiPadはモテるのか?
オシャレ系カフェの先駆者であるスタバでPCやタブレット機を広げる人の多いこと。文庫本を読む人が少数派になるとは信じられなかったですね。長年喫茶店を愛用していた筆者ですが時代の変遷を感じます。家では普段使わないようなカップと豆の香り、そして薄ら揺らぐ紫煙の中、世界で今自分だけが手にしているなんて勘違いしながら買ったばかりの本をゆっくり捲りながらというのも贅沢なひと時だったのですが、今ではお前探偵小説の読みすぎじゃないの?なんて冷やかされる始末。今は紙のカップにスマホやタブレットにノートPCですもんねぇ。ロマンがないなぁロマンが。
さてそのノートPCやらタブレットやら。どうも入る店によって流行が異なる気がしています。大手チェーン店で言えばドトール、エクセルシオールカフェ、コメダ珈琲店などはタバコを求めるビジネスマンも多く、黒ボディのノートPCがテーブル上の主流。剛性面で人気の根強いThinkPadなどを見かけながら、国産機ではビジネスマン人気No.1でありバッテリーに長のある銀のLet’s Noteもあちこちに、というのが見慣れた風景です。最近はタブレット機を持つ方も増えてきました。いずれも実用派機種でMicrosoft Officeがきっちり動くことが購入条件なのでしょう。衝撃に強いボディを持つThinkPadや長時間バッテリーのLet’s Noteの人気は理解出来ます。
一方で禁煙系オシャレカフェ筆頭格のスターバックスカフェではそのシェアはどうでしょう。ビジネスマン向けPCがさっぱりいません。右も左もMacBook、そしてiPadです。流行りのタブレットは片っ端からiPad、Android機すら見ません。どういうことなのでしょう?勿論全員がデザイナーにはとても見えませんしMacユーザーが珈琲割引などと聞いた試しもありません。
そこで、数日かけてMac/iOSユーザー約30名に率直に尋ねてみました。すると「今やスタバでMac以外って広げ辛くないですか?」という意外な逆質問が。成る程これが日本人の感性か。確かにMacはお洒落ですし所有欲を満たすほどのアイテムです。バッテリーも世界最高レベルの10時間駆動で薄くカッコイイ。しかも最近のは普通に1台でWindowsも実は動く。デザインと実力を備え、しかも薄い。ユーザーにとって完成したノートPCであるという評価は揺らぎないのでしょう。つまりデザインと実力という名と実を両方取る層が、珈琲においても同様にお洒落で珈琲の味も良いとされるスタバに集結しただけだと。なんだかものすごく納得してしまいました。あ、スタバでMacBookやiPadをさっと取り出しても誰も見向きもしません。彼らにとってそれが当たり前のスタイルですから。
それぞれが自分に良しとするスタイルを持つことは良いことだと思えます。カッコつけでなく良いと思うからMacを選ぶ人、仕事で便利と思うから自分に適したWindowsを選ぶ人。どちらもそう言えばスーツや私服が決まってましたね。手荷物に拘る人は外見にもきちんと気を払っている印象がありました。
最後に、ではスタバとエクセルシオール層の中間となる、喫煙が出来てお洒落系のTurry’sではどちらが多いか?と興味が湧いて歩いて調べに行ったところ……残念ながら営業時間は終了しておりました。早く帰れることもお洒落な編集部の第一歩だと信じるこの頃です。