結婚生活を成功させるカギ~米ハーバード大
どのようなカップルが結婚を成功させているのか。この1点を探るべく米ハーバード大にて”ナショナル・マリッジ・プロジェクト(National Marriage Project=以下NMP)”という機関が組まれ、米デンバー大学のガリーナ・K・ローデス准教授(心理学)と、同じくデンバー大学の「結婚生活と家族研究センター」
共同責任者の一人であるスコット・M・スタンレー教授により、 「今日のヤングアダルトたちの間で、結婚前の経験が結婚してからの質にどのように影響するか」という調査が行われました。
一体どのようなカップルが幸せな結婚生活を過ごせているのか?この鍵となる部分の調査結果が遂に発表され、「幸せな結婚生活を体験している人は、彼らの結婚式で多くの招待客を持ち、過去にロマンティックな恋愛関係が少なかった」という傾向を語りました。つまり恋愛経験は浅く、祝福される仲間が多いほど幸せな結婚生活を築ける、と。
多くの恋愛経験をした人間の場合、結婚相手をどうしても過去の恋愛相手と比較してしまうために、純粋に配偶者に自分自身を捧げる事が困難になると指摘しています。恋愛においては経験値は重要ですが、こと結婚においては高い経験値が邪魔をするとは皮肉なものです。
また結婚前に同棲生活を過ごしたカップルでは、同棲前に良く考え決断したカップルの方が勢いで同棲を始めたカップルより幸せな結婚となるケースが多いとも指摘しています。
結婚式の招待客につき、高い質の結婚生活を経験していると報告した夫婦は、結婚式の招待客が50人以下だった場合は31%に留まりますが、 51~149人だった場合は37%に上昇、さらに150人以上の場合はほぼ半数の47%でした。NMPは「大規模な結婚式とは新婚夫婦が結婚生活で試練や難題に直面した際に、サポートし導くことのできる友人や家族の強力なネットワークを持っていることを示している」と推測しています。 米バージニア大学のW・ブラッドフォード・ウィルコックス教授(社会学)は「これは結婚式のパーティーでたくさんのお金を費やせば良いという意味ではありません。あなたが大変なときに、良い友人や家族を持っているということです」 とコメントしています。