30歳を過ぎて伴侶に出会う確率は15.6%?
集英社さんが行った30代の既婚男性500名へのアンケート結果が波紋を呼んでいます。「30歳を過ぎてから今の妻と出会った」という男性が15.6%にしか過ぎず、約6人中5人が20代の内に現在の妻となる女性と出会っていたという回答に対する波紋です。この15.6%という数字が大きいのか小さいのかと言えば勿論小さく感じることでしょう。しかし結婚平均年齢を考えれば紐解ける筈。
厚生労働省の発表によれば男性の平均初婚年齢は30.7歳、未婚率は2010年データで25~29歳が71.8%、30~34歳が47.3%となっています。
つまり29歳までの結婚率が28.8%、30~34歳が52.7%。これに平均初婚年齢30.7歳というデータを加味すれば20代終盤から30代序盤での結婚が多い事はすぐ解りますよね。
ゼクシィさんの別アンケートによれば交際開始からプロポーズまでの期間として1年未満と回答した方は32.3%に過ぎず、約60%の方が交際後1年以上経過してからのプロポーズであり、さらにプロポーズしてから婚姻届の提出まで6ヶ月以上を掛けた方はちょうど50%。男性の初婚平均年齢である30.7歳から逆算すると29.2歳までに結婚に繋がる恋愛を始めている計算となります。つまり大半が30歳となる前に伴侶と出会い、結婚している訳です。ですので先述の30歳を越えてから出会った15.6%という数値は全体母数を考慮した割合で考えればそこまで小さな数値ではないことに気付くでしょう。しかし勿論大きな数値でもありません。
30歳を越えると精神的に結婚に慎重になる上に、仕事の多忙さなどから出会い機会の減少を招いたり恋愛が継続できなかったりと、結婚に対して腰が重くなるどころかなかなか結婚の流れをつかめない事態も多々発生します。転職や転勤転属が多くなる年頃でもありますから結婚や婚活はやはり30代序盤までが勝負、30代中盤での結婚や婚活は仕事が相当安定している方でないと困難でしょう。30歳以上で伴侶を見つける確率”15.6%”に惑わされてはいけませんが、しかし確かに恋愛も結婚も厳しくなるという点は肝に銘じておくべきではないでしょうか。