疑似恋愛すら減少傾向?パパ活に思う言葉のマジック
パパ活という単語が世間を騒がせていますね。このパパ活とは端的に言えば、古くは援助交際と呼ばれていたものの単語をすり替えたもので、未成年やら売春やらが付きまとうこともありますので賢明な読者の方は手を出してはいけませんよ。一緒にデートや食事だけというパパ活もあるそうですが、流石にそれは極一部の話ではないかと。ちょっと眉唾ですよね。
さて、今日気になるのはこのパパ活という単語自体について。
援助交際という言葉が用いられていた時代は「交際=恋愛」とまかりなりにも疑似恋愛をイメージさせる単語が含まれていたのですが、これが「パパ活」となりますと男女恋愛を全く意識させないものとなるんですね。挙げ句パパ=優しい人、いい人などというイメージを付与し、まるで男性側に対しおかしなことを後になってしないようにと牽制するような印象すらありませんか?
この言葉のチョイス、絶妙だなぁと思わず唸りました。お金を持ってる中年層をターゲットとするのなら確かにドンピシャです。
しかし、先に流行った草食系やら今回のパパ活やらと、男女関連で流行る昨今の単語がどんどん恋愛から遠ざかっているように思えませんか?素敵な恋愛を楽しむ方や求める方がいる一方で、世間に頻出する単語が軒並み非恋愛の言葉となっていることに違和感と危惧を覚えます。10年後、20年後、この国の恋愛は果たしてどうなってしまうのでしょうか。