夏の恋愛雑学〜海外の高温多湿な国からのヒント(2)マレーシア編
まだまだ酷暑が続きそうな今年の夏。熱中症対策には万全の注意を払いたいですね。ネットで拾った海外からの声の中に、日本は暑さ対策に疎いのではないかという意見がありました。曰く熱中症は死に至る危険性があるというのに「気合で乗り切れ」なんてクレイジーだと。暑さというものを改めて見直して正しく夏を乗り切りたいものですね。
さて今回は日本と同様に高温多湿である東南アジアの中からマレーシアにスポットを当てて、彼らの夏の乗り切り方を探ってみました。マレーシアといえば多様な人種が揃う国で実は食事のバリエーションが非常に豊富な国です。ココナッツに豆と野菜が中心の南インド系料理やあっさり味の広東料理などもマレーシアを代表する料理ですが、今回は最も中心的であるマレー料理より夏対策のヒントを頂戴してみましょう。食べることが大好きな方や、彼女との夏の食事デートのメニューにお悩みの方はぜひチェックしてみてくださいね。
マレーシアのフードで夏に効果的なものは?
マレー料理で日本でも有名なものといえばナシゴレンやラクサなどが挙げられます。特にナシゴレンは日本でも人気のメニューですね。マレーシアも食の中心は米で、ご想像通りカレーも日常的に食べられているのだとか。
いずれも辛味をイメージする料理ですが、辛味の種類でいうと甘辛い味がベースとのこと。マレー料理で代表的な辛味調味料とされるサンバルはすりおろした玉ねぎとベースとにした唐辛子、にんにくと砂糖で作られており、辛さだけでなく玉ねぎや砂糖による甘さや旨味も印象的ですよ。
夏に効果的な食要素という目線で見ると、やはりマレーシアで愛される味のベースであるサンバルや唐辛子、そして漢方薬と同じ材料でもあるカレースパイスを日常的に食していることに目が行きますね。
唐辛子に含まれるカプサイシンは発汗及び強心作用があり、体温調節と代謝に非常に有効です。カレースパイスに至っては健康食材の塊で漢方の面でも注目されています。例えばカレースパイスによく含まれるターメリックの別名はウコン(肝機能や胃弱などに効果)、スターアニスの別名は八角(咳止めや胃弱に効果)など、現地名で呼ぶから気付きにくいのですが、どれも立派な漢方薬の材料なのです。ナツメグやクローブ、クミンなども同様ですね。
唐辛子による発汗効果すなわち体温調節効果、そしてカレースパイスによる滋養強壮。マレー料理によく見かけるこれらの調味料は食欲増進効果だけでなく、そのまま夏対策の鍵となっていることがわかりますね。これらの調味料や食材は日本でも手軽に食べれますし、夏を乗り切るメニューとして覚えておいて損はありません。ちょっとこの暑さで元気がないかなと感じたらデートにスパイシーな料理を組み入れてみてはいかがですか。