No.2 バレンタインも恋愛の過程のひとつ!?
「まあ時代の流れもあるわけだし、ヘコんでても仕方ない。でも、いかにも“告白”って感じではなくなってきているかわりに、軽い感じで渡したチョコが、実は本命チョコでしたーなんてオチ、いまの女子はそういう方が多いんじゃない?」
「バレンタイン=告白」という図式が、過去のものと分かり落ち込む私に、同僚から新たな燃料が投下……。告白という行為に直結はしないにせよ、チョコに好意を乗せることは変わらない、ということでしょうか?
義理チョコだと思ったら、本命チョコ?
そもそもバレンタインに限らず、女子は相手への好意をなんとな~く匂わせたり、あるいは気のあるそぶりを見せておいて……告白自体は男子にさせる!というパターンが多いのは周知の事実。
その理由としては、
■女子からの過度なアピールは恥ずかしいという心理が働く
■「女の子は女の子らしく」というイメージを守ろうとする
■自分から言って断られるとショックが大きい
■男にがっついていると思われたくない
などなど様々だろう。
実際、友人・知人にバレンタインデーのプレゼントを贈る女子のうち、25.6%は「愛情を込めて(本命)贈っている」と答えている。その反面、友人や知人の女子から「本命としてチョコレートをもらえる」と思っている男性は14.5%。
バレンタインデーも恋愛の流れ、過程のひとつとみるから、告白まではしない。
しかし気のある男子に対しては、自分の存在を印象づけるためにも、「隠れ本命」チョコレートを渡す女子は存在する。
ところが、男子からすれば、わかりやすいメッセージカードでもついていない限り、本命か義理かの見分けはつきづらい。下手に勘違いをして恥ずかしい思いをするよりは、『きっと義理チョコだろ』と自らに言い聞かせる。そんなすれ違いの様子が、上記のデータからも読み取れるのではないだろうか。
義理チョコのやり取り、7割以上が否定的?
社会人のバレンタインに欠かせないのが、会社での義理チョコ。
ある知り合いの女子から聞いた話では、社会人になると仕事の関係で義理チョコを渡す機会が格段に増えるという。会社の上司への挨拶チョコや同僚への義理チョコなど、夏にはお中元、冬にはお歳暮をあいさつ代わりに渡すのに近い感覚で、バレンタインチョコを配っているらしい。
Q.あなたは、会社での「義理」チョコレートのやり取りが、あった方がいいと思いますか?ない方がいいと思いますか?
ところが、会社での義理チョコのやり取りに関しては、「ない方がいい」という女子の割合が圧倒的に多い。理由も「面倒だから(73.4%)」「お金がかかるから(62.1%)」「あげたくない人でもあげなくてはならないから(46.3%)」という至極もっともな意見。
ここでおもしろいのは、「義理チョコのやり取りはない方がいい」と答えた女性の割合が、25歳を境にグッと上がっているところ。
20代前半のうちは右も左も分からずとりあえず義理チョコを渡す。そして、何度かバレンタインを経験した20代も半ば。お返しがなにもなかったり、渡した効果が感じられなかった部分への無駄な出費は抑え、より効率的にチョコレートを活用していきたいと考え出す。
したたかでいてたくましい。そんな社会人の女性像が垣間見れる。
バレンタインを読み解く
データなどを元に分かってきた、社会人のバレンタインは、
■女子は本命チョコだとハッキリ言わずに渡す
■本命でも義理だと思って受け取る男子がいる
■女子は会社などでの義理チョコのやり取りはやめたいと考えている
これらの特性見ていると、これから変わっていくであろう社会人のバレンタインが見えてきました。