No.1 「バレンタインに告白」はもう古い!?
今年も目前まで迫ってきたバレンタインデー。
学生の頃にいくつかチョコを貰ったことはあったけど、社会人になってからというものの、そんなこともサッパリ。「やっぱ、バレンタインデーにチョコ渡して告白するとか都市伝説じゃーん」と、ひとりデスクで毒づくも内心むなしかったり。
「おいおい、お前さ、社会人になって何年だよ。いい加減、社会人のバレンタインにも慣れろってー」振り向くとそこにいたのは、同期入社の同僚。
Q.社会人男性は、バレンタインデーにチョコレートをもらっているのか?
7割近くの社会人は、なんらかの形でチョコをもらっているみたい。
でも、学生と社会人でバレンタインが違うなんて、今まで聞いたこともなかったけど?
「だってバレンタインは愛を告白する日でしょ? 自分はもちろんだけど、知り合いの中にだって……義理チョコもらったってやつは何人かいるけど家族からとかだし。バレンタインに告白されたなんてやつはどこにもいないんじゃないの」
単に自分の周りのやつらだけが、モテてないだけなのかもしれない……そんな一抹の不安もよぎったが、純粋に疑問をぶつける。
「そりゃあそうだよ~。社会人にもなった女性が、バレンタインだからって本命チョコを渡した勢いで告白すると思う? 自分から積極的にアピールしたり、がっついてるって見られるようなことはあまりしないもんなんじゃない?」
Q.バレンタインデー、意中の男性にチョコレートを贈る女子はいるのか?
「付き合っていない好きな人」にバレンタインチョコを贈る女子は、10代で12%。
20代になると、ひとケタ台の5%という低い数字が出ている。
30代ともなればその数はかなり少なく、3%に。
さすがに社会人ともなると、バレンタインを盛り上げようとするテレビの影響を鵜呑みにし、チョコを贈って告白♪なーんて女子は、ほとんどいないようだ。
小さい頃は無性にドキドキしたが…
小中学生のころ、バレンタインデーの日だけは、なんだか無性にそわそわした。
登校したら、恐る恐る下駄箱や机の中を覗いてみた。
放課後もすぐには帰らず、わざと教室に残って自習したこともあった。
いつもいっしょに帰っていた友達とも、この日だけは別々に帰ったりして……。
でもそんな甘酸っぱい思い出や期待は、完全に過去のものとした方が良さそうだ。悲しいかな、「バレンタインデー」と「告白」の関係は、20代に入るとともに、女子の頭の中からほとんど消えてしまっているみたい。
一年の中では唯一、男性が“待ちの姿勢”を取れる貴重な恋愛イベントとして、不動の地位を築いてきたはずのバレンタインデーは、年を追うごとに大きく変化していた。
流行に左右されるバレンタインデー
もともとお菓子メーカーが販売促進を目的としたイベントから始まったため、いい加減マンネリ化しつつあるんじゃないか、という指摘はごもっとも。
加えて、社会進出とともに増す女性の発言力、テレビやマスコミによって作られる“強い女性”への憧れ。そして「自分チョコ」や「逆チョコ」など、毎年急場しのぎのように作られる、お菓子メーカー発の造語の数々。
このような様々な要因が影響し、特にトレンドを敏感に察知する20代~30代の間で、女性から男性へ贈り物をする、バレンタインデーの定義づけすら変わりつつある。
流行は進化して形を変えながら残っていくとはいうものの、なんだか物悲しい気分になってしまうのは、私だけではないだろう……。
落ち込む私に、同僚から新たな燃料が投下された。