婚活Q&A 第3回:年上女性から結婚を迫られた
Q:
交際短い年上女性がいます。最近突然結婚をいつするのか会う度にしつこく問われるようになり、別れを考えるほどにストレスを感じています。
自分としては然るべき時間をかけて付き合い、この相手を一生大事にしたいと思うまでは結婚したくない考えです。こんな考えは古いのでしょうか?
(石川県・絶食系男子さん・26歳)
A:
この考えが通用しなくなるようでは日本はおかしくなるのではないかと感じます。
編集部一同唸り、そして様々な意見が出たことを申し伝えます。
晩婚化の傾向は日々高まり、平均初婚年齢が男性30.4歳、女性28.6歳(平成21年内閣府資料)という時代になりました。この晩婚化現象は自分達の収入を見詰め直し、確実な人生設計を図れるというメリットもあるのですが、実は大きなデメリットとして女性側の出産年齢から来る心理的焦りなどが指摘されています。
現在の女性の初出産年齢は30.1歳(平静23年厚生労働省資料)と遂に30歳を超えました。日本産婦人科学会やWHOが提唱する高齢出産の定義は35歳からとされており、かなり切迫した時間軸にあります。
流産への懸念(一般的に20%)、出産児の先天異常の可能性が増大、妊婦の妊娠高血圧症候群への可能性が1.8倍に高まるなど出産リスクが大幅に高まります。
この高齢出産に対する懸念は女性側の人生における重要項目です。
50年前の女性側の初婚年齢が24.3歳と、出産適齢期間が10年余りあることに対し現在では6.4年しか残されていないことになります。子供が2人欲しいという女性にとってはギリギリの時間軸です。
女性も30歳に近付くと、自分の容姿の衰え、周囲から減りゆく適齢期の異性、先に結婚していく友人達など、結婚への焦りを感じる要素は多く、これに加えて肉体的デメリットとなる高齢出産への恐怖心が加えられます。今の相手と結婚できない場合、次の結婚のチャンスはいつ?と必死になる女性も少なくありません。
まだ短いお付き合いである場合、相手からの結婚のプレッシャーを不自然に感じることもあるかと思いますが、一方で女性が背負っているものも把握してあげてくださいという編集部からの結論です。
結婚にはそれぞれの意向や環境など様々な要素が絡まりあうものです。自分を大切にし、相手も大切に出来るお二人でいてくださいね。