20代男性の礼服着こなし例〜靴や鞄の選び方
冠婚葬祭の場にふさわしい靴や鞄の選び方を知っていますか?
前回略式礼服やスーツの選び方に続き、今回は冠婚葬祭における靴や鞄の選び方とマナーについてお話しましょう。礼服と違って靴や鞄は意外と選び方を間違えている方が多いんですよ。
冠婚葬祭での靴の選び方
黒の革靴ならなんでもOKと勘違いされている方が多々いらっしゃいますが、これは大きな間違いです。大事な場で指摘されると非常に恥ずかしい思いをしてしまいますので、きちんとチェックしてくださいね。
まず靴の素材と色合いについて。勿論黒革が鉄則なのですが、意外と知られていないのがツヤの有無について。結婚式やパーティーの場合はツヤありでも良いのですが、葬儀の場合はツヤなしを選びましょう。葬儀の場で光沢のあるものはマナー違反となりますよ。
次にデザインについてですが、紐部分はフォーマルとされている内羽根式を選びましょう。内羽根式とは紐を通す革の部分が甲革の下に隠れているデザインです。良く見かける外羽根式はビジネスの場でも問題はないのですが、内羽根式に比べてよりカジュアルなデザインと位置付けられているので礼服には不適合なのです。特に20代ではこの間違いが非常に多い物となっています。
トゥ(爪先のデザイン)はストレートチップが主流であり無難ですが、プレーントゥでも問題ありません。何故ストレートチップがよりフォーマルな場に適しているとされるかは諸説あるのですが、一説には製靴技術が未熟だった当時、プレーントゥよりストレートチップの方が仕上がりが良かった為にフォーマルな装いに採用されたのだとか。現在ではプレーントゥも非常に美しく仕上がる為に同じくフォーマルな場で採用されています。
もし汎用性を重視して1足用意するのであれば黒・ツヤ無し又は薄め・内羽根式・ストレートチップかプレーントゥのものと覚えておくと良いですね。
冠婚葬祭での鞄の選び方
まず素材と色合い選びは靴の選び方と同様に黒・革、葬儀の際にはツヤのない無地であることが鉄則です。男性の場合は柄や模様のない極力シンプルなデザインのものを選択しましょう。
判断に詰まるものとして金具が光沢に相当してしまい、特に葬儀の場ではふさわしくないのではないかという点があります。鞄の場合、まず機能面で不可欠とされるファスナーや底鋲はシンプルなものであればセーフとされています。明らかに飾装と見受けられる大きな金具や派手なフラップ(蓋部分)があるものはNGです。また目立つロゴもフォーマルな装いにはふさわしくありません。
フォーマルな装いにおける鞄は小さめのものが良いとされています。シンプルなデザインで小さめとなると真っ先にクラッチバッグが思い当たりますね。素材や色合いなど上記に上げた条件を満たしていればクラッチバッグは最適な鞄の部類に入ります。1つ持っておいて損のない鞄ですよ。