【第6回】言葉遣いは大丈夫?
新人社員ナルミの「教えて編集長!」。第六回は、言葉遣いのお話。
良く「最近は日本語が乱れてる!」なんて、話を聞きますよね。
皆さんは、ちゃんとした言葉遣いで来てますか?
ちゃんと、TPOをわきまえて会話してますか?
これって、実は重要なモテ要素なのですよ。
今回は、そんなお話なのです。
編集部員:ナルミ 今年の春、恋タメ編集部にやってきた、入りたてホヤホヤの新入社員。 明るく積極的な性格が災い(?)して、今回この企画に大抜擢。 入社一カ月目にして、すでに編集部のマスコット的存在。 |
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編集長:エアロ酢味噌 泣く子も号泣の、恋タメ編集部の名物”鬼”編集長。 …とは言え、義理人情に厚く、面倒見も良いので、実は意外にも(?) 皆に好かれている。 曲がった事が大嫌い。 ちょっと頑固で古臭い一面も…。 |
Scene 6 就業中のオフィスにて…
バカモン! 何を考えてるんだ! 出直して来い!
(オフィスの電話を勢いよく叩きつけるようにして切る)
うわっ、びっくりした! どどどどうしたんですか一体!
面接希望の相手ですよね? いいんですか、そんなに怒鳴って…。
どうもこうもあるか! 言葉遣いがなっとなんのだ!
どのみち入社したって使い物にはならん!
私に怒らないで下さいよ!
言葉遣いがなってないってどういうことですか?
電話口でバカとか言われたんですか?
バカモン、そういうことではない。
友達気分で喋りおって、ということだ。
友達気分?
『マジで~』だとか…
『○○ッスよ~』だとか…
『超○○っす~』だとか…
(………………。)
(……どうしよう…。顔がおもしろ過ぎる…。つっこめない…。)
そんなもんは、仕事の場で使う言葉ではないだろう。
そんなものは友達同士の間で使ってろってんだ。
百歩譲って仕事の場で使うとしても、それが許されるのは十分に打ち解けあった者に対してだけだ!
…て、おい、聞いてるのか!?
………え?あぁ!はい、はい!もちろん聞いてますとも!!(…絶対につっ込めない…。)
でも、面接の申し込みの電話でそんな言葉遣いをする猛者がいるとは……。
あっ、でも私も、うっかり使っちゃうときはあるかも……。
何だとー!!!!?
あぁ、やっぱりそのパターン!?
直せ!!
今日から直せ!!!
今すぐ直せ!!!!
頭の中身を疑われかねんぞ!
はいはいはいはいはい!!!!
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!
…そんなにすごい剣幕で言わなくても……(ブツブツ)
おい、これはな、すごい剣幕で言われても仕方のないこそなんだぞ。
社会人としてどころか、人間としての姿勢が問われる問題だと言っても過言ではないんだ。
お~。それは何だか、話が大きくなってきましたね~。
――――おっ、またいつものが来ましたね~。
さてさて、今回はどんな『近頃の若いモンは』が待っているのやら。
おうとも、でかい話なのだ。
例えばこれからお前に彼氏ができたとしよう。
そいつが敬語もロクに使えないようなヤツでも、両親に紹介したいと思えるか?
この人とこれからも付き合っていきたいんです、と紹介する前で、『チワース』とか挨拶しそうな男を、だ。
あ~、思えませんね(キッパリ)。
なら、わかるだろ?
この話のでかさが。
ふむ、なるほど
――――確かに、言葉遣いってその人を評価するときにかなり大きな割合を占めるなぁ。
特にきちんと「お付き合い」していける相手かどうかを見極めるときは、かなり重要になってくるかも……。
最近、好きになった人となかなか関係が進まないと嘆く男の相談が多いんだが、
そういうヤツは、会ってみると言葉遣いがなっていないことが多いんだ。
容姿はそこそこいいもんだから、『なんで俺が?』と悩んでるんだけど、女の視点からみたら外されるのは当たり前だろうと。
ですね。
遊び友達だったらカルい人のほうが楽しいかもしれないけど、ちゃんとお付き合いする人、って考えたら敬遠しちゃうなぁ。彼氏にするんだったら、ゆくゆくは友人や両親に紹介することなんかも視野に入れるし…。
そういう場で『マジ○○』だとか言われたら、ちょっと……。
まぁ、あえて言葉遣いを崩すことで、ちょいワルな雰囲気を出しているのかもしれないが…。
そうだとしても、最初から崩した言葉遣いしかできないような人は、ちょっと品性を疑っちゃいますよね。
百歩譲ってプライベートの場での初対面、というのだったらまだいい。
しかし、これがさっきの電話のように、仕事の場でもやってしまうヤツがいるんだ。
今日はずいぶん百歩譲ってますね、編集長。
は、話の腰を折るな。
いいか、社会人になったら、『仲良しの友達と家族』という世界を離れて、一人の大人として力量を試され続ける新たな世界に直面しなくてはいけない。
それまでのぬるま湯生活に比べればそりゃあ大変だが、その幅を上手に広げ、数多くの出会いにつなげていくことで、見識も高まって、仕事や人間関係の幅も同時に広がっていく。
そういうときに大事になってくるのが『言葉遣い』なんだ!
――――自分の世界を広げるのはコミュニケーション力のなせるわざ。
そう考えるとコミュニケーションにおける最重要要素の『言葉』が大事になってくる、というのは当然のことかもしれない。
そういう意味では、『言葉遣い』は世界を広げるための武器とも言えるんじゃないだろうか。
武器も持たずに大人の世界に入り込んでいくのは、バットを持たずにバッターボックスに立つようなもの……かな(笑)
うーん、それは何となくわかる気がします。
就職活動などで多くの会社の面接を受けた経験のある人なら、それなりに意識して練習することもあっただろうし、仕事によっては研修で学んだりもするだろうが、そういった機会がなかった人は、いつまでたっても社会人としての言葉遣いができないことが多い。待ち合わせのときも、相手が知り合いであれば挨拶も『ウィーッス』『どうも』でも構わないが、大人として仕事先に赴いたら、TPOに合わせて『はじめまして』『こんにちは』『おはようございます』『失礼します』などと使い分けることが必要になってくる。
えっ、ていうか……それができない人がいるんですか?
お前がそう言えるマトモな神経の持ち主で良かったよ
んまっ、失礼な!
挨拶ぐらいできますって!
一応、社会人なんですから!
それに、それってマトモ…っていうか……普通…じゃないんですか?
いや、これが意外とできないヤツが多いんだ。仕事上での挨拶どころか、日常生活の中でマトモに日本語が喋れないヤツもいるぞ。
よく役所や店舗の窓口で、書類を係員に見せて『あの……これ……』なんて口ごもってる、いい年コイたヤツがいるだろ?
あ~、たまに見ますね~。
それから、人ごみで誰かにぶつかってしまったときに、相手をチラ見して舌打ちするようなヤツ。
こういうときに素早く『すいません』『申し訳ない』『失礼』と言えるのが、大人の対応だ。
うーん、確かに同年代のヒトだと、意外と少ない…のかな…?
まだまだあるぞ。
旅行やコンサートやイベントなどの問い合わせの電話を『××で電話したんだけど』で黙ったままでなく、]『●●について教えてほしいんですが』とちゃんと言えるか?
そ、それは私も耳が痛いです~!
当然、最後には『どうもありがとう』とさらっと言うこと!
これはもちろん女にとっても大事なことだが、男にはさらに大事なことだ。
女はそんなちょっとしたシーンから、仕事ができそうか、両親や友達に紹介しても大丈夫そうか、見極めるからな。
紹介については男女の別はないだろうが、仕事ができそうかどうかは、女は男に比べてかなり厳しい目で見るぞ。
これを読んでいるモテない君は、もう一度自分の言動を見直してみたらどうだ?
だ、誰に向って言ってるんですか、編集長。
俺たちの若い頃は、携帯電話やメールが無いから、好きな子に連絡したいとなったら相手の家に電話して取り次いでもらうしかなかったからな。
そこで『どういったご関係ですか?』『君は娘の何だね』と言う親御さんに向かって、緊張しながらも一生懸命話をした経験があるぞ。
編集長にもそんな初々しい頃が……
ば、バカモン、笑うな!
いいか。今はそういうふうにして学んだり、失敗したりする機会がないんだから、逆に意識的に言葉つがいは注意するように! わかったな?
は~い