格言52 笛吹けども踊らず
「興味あるって言うからプラン立てたのに、もう興味ないのかよ!」
【恋愛心理】
長い梅雨が明け、世間は夏である。
表は暑く、アスファルトが燃えるような温度を放つ夏。そして心は熱く、恋が萌える夏。
そんな季節に心が踊らない者は、人としてどうかしている。心も湿気るような梅雨時の室内で、悶々と夏のプランを練り上げる。
その一見すると陰気な行為ですら全ては夏…そう、光り輝く夏のバカンスをあの娘とハッピーに過ごすタメであった。
しかし、いざ梅雨が明け、練りに練ったプランを告げても、意中のあの娘は暖簾に腕押し。
血が通っているのかすら疑いたくなるその無反応ぶりに、心の太陽はただ沈むばかりである。