ポジティブ離婚~離婚式~
一般的に離婚と聞くと何か問題があって別れるのだから、ネガティブな印象を受ける方が多いと思います。しかし、昨今では離婚を次に進むためのステップ、前向きなものとして受け入れようとする動きがでてきています。それが、今回クローズアップする『離婚式』です。具体的にどのようなことをするのか、結婚式と比較して紹介したいと思います。
結婚式の流れ
1.新郎新婦の入場
2.開式宣言
3.誓いの言葉
4.指輪交換
5.結婚証明書に署名
6.退場
※今回は人前式の参列者が証人となる、比較的自由な結婚式の流れと比較します。
離婚式の流れ
1.離婚に至った経緯の説明
2.各自一言
3.友人代表挨拶
4.指輪の破壊
5.会食
結婚式は式の後、披露宴で友人挨拶と会食がありますが、離婚式はそれをコンパクトにまとめた形式で開催されます。最も見どころなのは、指輪の破壊。大切にしていた指輪を自らの手で壊すことでスッキリすることが多いよう。披露宴と同じようにスライドショーやブーケトスもありますが、意味合いは正反対となっています。
スライドショー
披露宴では2人の馴れ初めを知る写真や言葉が流れますが、離婚式では別れるまでの思い出を流す。
ブーケトス
結婚式では新婦がブーケを投げキャッチした者に幸せを繋ぐが、離婚式では旧郎が投げキャッチした者は円満に別れられるというもの。
お色直しならぬ、お色崩し
両家に分かれ、パイ投げをする。馬鹿げた遊びのように聞こえるが、白いパイでリセットするという意味が込められている。
費用
結婚式は平均でも300万以上などこだわる方が多くいます。しかし、離婚式は5万円代で開催可能。ご祝儀などが集まらない為、全額自己負担とはなりますが比較的リーズナブルなお値段です。(参加者には会食費の支払いあり)
離婚式の意味
結婚のようにおめでたい話題であれば、馴れ初めなどを尋ねやすいと思いますが、離婚となると理由が聞きにくくどこからか勝手にありもしない噂が広がることもあります。しかし、離婚式をすると身の回りの人に偏りのない説明ができ、別れた後も良好な関係が築きやすくなるのです。本人もケジメがつき、次の出会いや人生に真っ白な気持ちで望むことができます。
経験者の言葉
『最初夫が離婚式を提案した時は、頭でも打ったのかと思いました。離婚なんて進んで人に言いたいことでもないし、何のためにするか分からなかったんです。だけど、夫に「言いたくなくても親しい人は結局知ることになる。君のところの親戚にもお世話になったし、最後に挨拶だけでもしたい。」と言われ、徐々にやってもいいかもと感じたんです。私も夫の従妹とは仲良くさせてもらっていたので…。実際に式を行った感想としては、やって良かったと思っています。参列者の気持ちを考えると複雑だと思うんですけど、自分の言葉で離婚する理由を説明できましたし、離婚してからはいい距離感で話せるようになったので満足しています。』(40代女性)
まとめ
未練のある方も離婚式を挙げることで、晴れやかな気持ちで新しい生活に切り替えやすくなります。また離婚式をきっかけに離婚を思いとどまった夫婦や、これまでよりも良好な関係になったご夫婦も多くいるようです。離婚を考えている方・夫婦として終わっている方、思い切って離婚式を挙げてみてはいかがでしょう?気まずい空気間で生活するよりも、リセットして前に進むと生きやすい暮らしが待っているかもしれません。
引用:離婚式オフィシャルサイト