第2回:“相手の中の”自分のポジショニング
「所長! 早速ですが、前回の続き、各ゾーンの守備範疇を出ない行動って、どんなことなんですか?」
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守備範疇というのは、一例ですが、
・Aゾーンの相手には長時間にわたる身体的接触ができるが、 そして最も重要なのが… このポジショニングは、自分が相手をそうするのと同様、自分もまた相手によって「どこかのゾーン」にポジショニングされることになります。 つまり、相手も自分のことを『○○君ってこういう奴だから、自分にとっては△△な存在だ』と位置づけし、それに応じた付き合い方をしようとするということなのです。 |
「なんだかだんだんスッキリしてきました。これを念頭においていれば、まずは少なくとも嫌われることはなさそうですよね」
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しかしここで、お互いにポジショニングしたゾーンの位置がそれぞれで異なっている場合、人間関係のバランスが崩れるという「不具合」が起こってしまいます。
・『彼氏でもないのに妙になれなれしい』 等のエピソードは、ほとんどの場合は相手をポジショニングしているゾーンの違いが原因なのです。 (自分は相手をAゾーンにポジショニングしていたのに、相手は自分をBに置いていた。相手は自分をBゾーンにポジショニングしていたのに、自分は相手をCゾーンに置いていた…など) 従って、もっとも理想的な人間関係というのは、 |
「な、なるほど~。 自分の友人達や知り合いとの関係をよくよく考えてみると、何となくイメージ付きます。 今まで何かモヤモヤしていたけど、うまく表現できないでいた親密さや距離感って、この『心の距離感』のことだったんですね。」 「でも、お言葉ですが、これを理解することで、『ウザい人』や『勘違い君』にならないで済むことはできても、相手との関係はなかなか前進しませんよね?」
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研究員紹介 | |
所長 チビ・デブ・ハゲ・オヤジとモテ要素は何ひとつないのに、なぜか彼女が切れたことのない謎のおっさん。女友達も多い。趣味は女性Watching |
六本松研究員 マジメ一徹の青年研究員。マジメすぎて、それがお笑いの域にまで達してしまうことも。所長に憧れて研究所入りした29歳。独身 |