NO.3 相手の心情を読める『質問上手』になろう!
第2回では会話におけるあいづちの役割や重要性をお話しましたが、
“聞き上手”へのさらなるステップアップのためにはもうひとつ、
会話を引き出すための質問と、そのタイミングについてもマスターしたいところです。
◆「受ける」だけでは、会話は盛り上がらない!
会話というのは相手の話題をきちっと投げ返さなければ成り立ちません。
同意と共感の意味合いを持つあいづちは確かに「ちゃんと話を聞いている」「意見を認める」
という安心感を相手に与えます。
しかし一方で、せっかく投げられた“絶好球”をも
『うんうん、そうだね』というあいづちのみで返してしまっていては
女性との会話において聞き上手にはなれません。
ここでいう絶好球というのは、
■これについてもっと掘り下げて聞いて欲しいな
■この質問を自分にも返して欲しいな
といった隠れた女心。
女心を完璧に見抜くことは男性には非常に難しいのですが、
それだけに的確に質問を返した際の効果は大きく、
会話が大きく脹らむきっかけにもなるのです。
実は先の遠藤くんの会話の中でも、
そんな“絶好球”が後輩から投げ込まれた場面があるのですが…
みなさんは気がついたでしょうか?
◆訊かれた質問は、必ず相手にも返す!
このやり取りについて、キャバクラ嬢のミナさんは次のように話してくれました。
同じくOL高柳さんは、質問をするタイミングについても交え、こう指摘します。
タイミングに関しては、会話を文字に直しイメージしてみると良いかもしれません。
文章では「、」「。」「……」などで表現される相手が一息つく場面、これが話の腰を折らずに
質問を挟む絶好のタイミングだということです。
そしてふたりが口を揃えて指摘したのが「訊かれた質問は必ず相手にも返す」ということ。
「訊く」ことで相手の話(情報)を引き出す。
出てきた相手の意見に共感し、さらに深いあいづちを打つ。
話題に対する理解も深まり、次の会話へと発展もしやすくなるのですね。
◆話しやすいスムーズな空気は、気が合う感を演出する第一歩
ではもしも遠藤くんが絶好球を投げ返し、積極的に会話を引き出せていたら・・・
興味を持って質問してくれる男性を、女性はどう感じるのでしょうか?
このように的確に会話を返したか否かとで、
女の子の受ける印象は180度違うことがうかがえます。
ただし先述したように、絶好球か否かを完璧に見極めることはなかなかむずかしいもの・・・。
だからこそ、女の子の話にはこまめにあいづちを打ち、
気になったポイントではすかさず質問をし会話を引き出すことが重要になってくるのです。
その際の注意点として、「女の子って何がどうしたっていう事実関係よりも、その時どう思ったという感情的な部分を話したいって人が多いかも……。 だから『それでどうしたの?』より『それでどう思ったの?』って訊ける人が、女心をわかっているモテる男って感じがする」と高柳さん。
そしてミナさんは、「例えば『●●さんは、どうして~~なの?』とか『じゃあ●●さんは~なんだね!』のように、会話にさりげなく相手の名前を入れると、女の子はちょっとうれしかったりします」と女性ならではのアドバイスをくれました!
◆「聴く」と「訊く」ができる聞き上手になろう!
前回のあいづち、そして今回の質問の話を総合的に考えても、
会話というのはまさに「言葉のキャッチボール」ということがわかってくると思います。
女の子はさまざまな球種(内容)を、色んな球威(感情)で投げてきます。
時に扱いづらいくむずかしい球に対しては『うん』と、
いかにもなあいづちを打ってやり過ごすのも必要になるかもしれません。
逆に真ん中高めの絶好球が来たと思ったら、
大げさなくらい『それどういうこと??』と質問しメリハリを付ければいいのです。
あいづちと質問、このふたつの聞く技術をうまく使いこなし、
異性の友達から「なんだか気が合うんだよね~」と支持される、
モテる「聞き上手」な男性を目指してくださいね!!