Vol.2 “告白”したいだけなの?
前回お話したふたつの告白パターン。
あなたはどちらに当てはまったでしょうか?
告白特集第2回ではそれらをさらに掘り下げ、男性が犯しがちな誤った告白と、
そこから学ぶ「思いを伝える告白術」のポイントを探っていこうと思います!
自己完結タイプのAくんの場合
卒業シーズンにありがちな、いわゆる「卒業告白」や「思い出告白」。
他には告白する相手と「あまりしゃべったことがない」「社内の他部署で挨拶を交わす」程度や、「一目惚れ」して告白、などの場合もこのパターンにありがち。
大学生4年生 Aくん(22)の失敗告白
今年の春大学を卒業するAくん。
就職先の企業も決まり順風満帆に見える彼には悩みがひとつ。
大学4年時の講義がいっしょだった、一学年下の女の子のことだ。単位目的だったので講義自体あまり出席することがなかったAくんだったが、 講義に出ると必ずその子のことが気になっていた。
話しかけてみようともしたが、いかんせん接点もなければ共通の話題もとくにない。それに彼女はいつも仲の良い女の子グループといっしょにいるので近づきづらい。卒業をさかいにもう会えない、言わなければ後悔するんじゃないかと思い、 最後の講義の試験前に告白をしようと決心した。
当日彼が言った告白文句は「前からずっと気になっていて・・・好きです」。
万が一の可能性に期待してみたものの結果は・・・撃沈。
さて、ツッコミどころ満載じゃないかと言うだけではいけません。
Aくんが犯した失敗から学ぶべきところはたくさんあるんです。
せっかちな男 と 気長な女?
比較的男性に多いと言われている「一目惚れ」。
“恋愛に憧れる年頃”の中高生ならまだしろ、ある程度年齢を重ねた女性の場合、
外見のみで男性を好きになる可能性は、ほぼゼロと言っても過言ではないそうです。
それに加え、『とにかく思いを伝えて気持ちをスッキリさせたい』といったような、
衝動的な感情も比較的沸きづらい。
男性と違い、女性は恋愛を非常に長いスパンで見ることが出来るんです。
それこそ男性が告白を決心するまでひと月かかるとしたら、女性は同じことをするにも半年以上かかるとか・・・そのくらい慎重であり、計算高くもあります。
女性は男性に告白させるのがうまい、なんて言われるのもこのへんが関係してくるんです。
告白の言葉
「前からずっと気になっていて・・・好きです」
見ず知らずの女性からこんなことを言われたら、男性はどう思うでしょう?
「とりあえず連絡先の交換」?「まずはお友達から」?
残念なことに恋愛の場合、相手の立場になって考えてみよう、はあまり役に立ちません。
相手と同じ状況を想定してみても、男性の考えはどうしても男性目線になってしまいがち。
では見ず知らずの男性に突然告白された場合、女性はどう思うか。
『なんだか得体が知れない・・・』 『怖い』 『何をされるかわからない』
多くがそう思うことでしょう。いざとなった場合、男性の力にはかなわないからです。
Aくんとしてはせっかく勇気を振り絞った告白だったとしても、
彼女からすれば一方的な感情の押し付けであり、相手のことを考えずに起こした行動、
相手の気持ちを考えない自分勝手な男性と捉えられてしまうのです。
好意を示すことは悪いことではありませんが、時と場合、周りの状況などをしっかり把握してそれに適した告白でなければ・・・自己満足でしかないのです。
あまり面識がないなら、まずは・・・
では、こんな場面に最も適した言葉、言わなくてはいけない言葉はなにか?
失敗談から自ずと推測できますよね?
それは「しっかりとした自己紹介」から始めること。
- 1.まずは「しっかりと自分が誰かという情報を明かす」
2.そして「以前から気になっていたことを伝える」
3.感触が良ければ「連絡先を教えてもらえないか」
4.もっとコミュニケーションが必要なら
「(彼女の友達もいっしょに!)今度ご飯でもどうでしょうか」
こういった小出しのアプローチって男性はすっ飛ばせても、女性はそうはいかないんです!
告白の成否を分けるポイントのひとつ、アプローチにこれでもかってくらい時間をかけて、
お互いの信頼関係を構築していくこと、は男性がとても苦手とする部分なので要注意。