バレンタイン事変〜義理チョコを断る時代へ
2月に入り、チョコレート売り場が徐々に騒がしくなり始めましたね。否応なしに意識させられるバレンタインシーズンの到来、楽しみにしつつもホワイトデーのお返しを考えるとふと憂鬱になってしまったりとなかなか複雑な心情が浮かび上がります。本命チョコなどバレンタインデーの良い部分だけ残して、あとは無くなってしまっても良いのにとつい感じてしまいますよね。
とにもかくにも義理チョコの存在がバレンタインデーというイベントにおいてもっとも男性を苦しめた存在と言えるでしょう。本命チョコへのお返しであれば喜んで選び抜き、時には予算をも問わずとなるものですが、下手をすれば本命チョコより総額予算がかかってしまう義理チョコへのお返しは本当に困ったものです。しかもプレゼントセンスまで問われますし。正直義理チョコで済ませるような仲である相手の好みなんて解りようがありませんよね。
さて、この義理チョコに対してのトピックですが、高名なチョコレートブランドであるゴディバさんが今年ユニークな広告を出しました。その内容はなんと「義理チョコをやめよう」。渡す側も受け取る側もチョコを苦痛に感じて欲しくない、なによりチョコレートを楽しんで欲しいという意図を込めたものだというメッセージを後日ゴディバ・ジャパン社のジェローム・シュシャン社長がリリースしています。
この意図は昨年話題になったチョコ菓子ブラックサンダーさんのキャッチコピー「一目で義理とわかるチョコ」に通じるものがあります。義理チョコへの肯定・否定の面で立場こそ違えているものの、余計な気遣い無しで純粋にチョコレートを美味しく楽しく味わって欲しいという点が等しいですね。メーカーさんの本音として充分すぎるほど伝わるチョコ愛溢れるメッセージやキャッチコピーに映りませんか?あくまでチョコレートは楽しく食べたいものですものね。
義理チョコをもし厄介と感じている方は今年は本音を告げるチャンスですよ。なにせ今年は「ゴディバ・スタイルで」といえば義理チョコ不要と大抵の方は気付いてくれるでしょうから。されどうっかりゴディバがいいのかと勘違いされ、高額なゴディバチョコを義理チョコ扱いで贈られないように一応注意はしましょう。物事をスマートに伝えようとしたとき程、失敗していた際のダメージは大きいものなのです。