街コンは下火?ブーム終焉後の街コンをレビュー
街コンが世に登場してから早10年余りが過ぎました。 1つの街を舞台に100名以上の男女が参加し恋愛を見つけるというこの大型恋愛イベントは一時ブームともなり、現在では若い世代を中心にすっかり定着したように見受けられますね。
しかしこの街コンは、果たして本当に評価の高いイベントと言えたのでしょうか?まず幾つかの飲食店に別れて始まり、それぞれの店舗を巡りながら参加者の目印となるリストバンド等を付けた異性を探しては自由に声を掛けて交友を育むというこのシステムは本当に恋愛を生むに相応しいものだったのでしょうか?
非常に多くの異性が集まることから期待と興奮を醸し出すものの、では当日上手く恋愛ないし連絡先の交換まで辿り着けるかは自身の恋愛テクニック次第。高いコミュニケーション能力、引いてはナンパ力に長けた方で最近異性との接点がなかったという恋愛強者には価値のあるイベントとなり得るでしょうが、一般的には同じイベントに参加しているという共通点しかない異性に対してなかなか声もかけにくいものですし、特に1人の参加ともなれば相応の勇気も求められます。よく考えればかなりハードル高いんですよ。
また飲食類が豊富に提供されていることも結果街コンにおける恋愛探しのマイナス要素となっています。もし恋愛が見つからなくても飲食で元を取ればいいという保険的な発想が生まれ、なにがなんでも恋愛を見つけようという流れにならなくなってしまうのです。よほど素敵な相手と出会えない限りは飲食で元を取って帰ればいいやと、一度恋愛に消極的な姿勢となった人間を振り向かせることは実に困難ですよね。
今では街コンブームも落ち着き、街コンは徐々にその姿を変えています。上記のウィークポイントを解消するために、少人数かつ店舗移動無しで行われるプチ街コンなどより参加する異性全てと会話しやすい環境を重視した開催が増加していますね。他にも趣味コンなど共通した趣味を持つ男女が集まる恋愛イベントが人気を博しています。同じ趣味の人間であれば会話もしやすいですし、同じ趣味を持つということから価値観の共有という要素が発生しますから、より恋愛を育みやすいイベントと言えるでしょう。
本当に恋愛を求めたいのであれば恋愛に強く前向きな参加者が集まるイベントであることが大前提です。一部のナンパ愛好者を除けば大型街コンへの需要は徐々に沈静化し、よりニーズに合わせて細分化された特化型かつ少人数形式の恋愛イベントが力を強めていくでしょう。これから恋愛を探したい方はきちんと恋愛につながるイベントを見出し、素敵な恋愛を育ててくださいね。