誰が為のアニ街コン？〜その３

次にアニ街コンと対となる同型イベント、アニメ＆２次元ファン向けの店コンや恋愛探しパーティーとなる通称オタ婚イベントにも目を向けてみましょう。アニ街コンと何が違うのか？その差異点からお伝えします。

タイプB：１つの会場で行われる恋愛探しパーティー

男女10vs10から多い場合で30vs30位の規模のイベントです。1会場での開催ゆえに全ての参加者と巡り会うことが可能です。1人でも参加OKなイベントが多い点が特徴です。

店コン型恋愛探しパーティーの特徴

・アニ街コンを1店舗に凝縮した小規模バージョン
・飲食にも力を入れている場合が多い

自分はコミュ力に自信がある、またはコミュ力高い友人と参加出来るという場合は自由に参加者と話が出来るフリータイムがメインとなる店コン型恋愛探しパーティーが向いています。
参加への敷居が低く友達作りにも適しているという好ポイントがあるのですが、その為に本気で恋愛探しをしたい参加者がアニ街コン同様にやや少なめとなる回もありえます。

店コンについては誰とでも自由に話せるフリータイム中心の開催か事前によく調べましょう。もしフリータイムが中心の場合はペア参加が非常に有利です。1人で恐る恐る参加した場合、
・相手がほとんど2人ペアなのに自分は終始1人で声もかけられず
・急遽1人参加の同性とペアを組んだ所、息も好みも噛み合わなかった
という悲劇が生まれる可能性大です。慣れるまでは極力ペアで参加しましょう。

婚活パーティー型2次元ファン向け恋愛探しパーティーの特徴

・10vs10などの小規模展開が中心で開催数が多い
・イベント中、全ての女性と順番に話せる仕組みがある

この規模のイベントの最大のメリットは男女1on1形式で全ての参加者と会話する時間が設けられていることでしょう。「自分から声をかけることが苦手」という方には最適なパーティーです。
本気で恋愛探しをしたい方に向いており、自分は全ての相手を知ることが出来、また全ての相手から自分を知ってもらえます。

婚活パーティー事業者が運営を手掛けている場合、最終的に気になった方同士しか連絡先の交換ができないなど婚活パーティーの良いシステムをそのまま流用している為、後日つい連絡先を交換してしまった意中でない相手から相手に付きまとわれるなどの心配が無用と女性からも人気が高いパーティー形式です。一方で大量の連絡先をまとめてゲットしたいナンパ目的の方には不向きとなっています。女性からモテることに慣れてしまっているイケオタ層より、本気で恋愛を探したい生真面目な層の参加が目立っています。

注記点：
アニ街コンの規模であれば好みの方と上手く進展しなかった場合でも次々と場所や相手を変えることが出来ますが、店コン形式や恋愛探しパーティー形式の場合の場合は限られた参加者の中での勝負となりますので、好みの相手とのチャンスを逃したときのダメージは大きいです。
もっともアニ街コンの場合は参加者が豊富故に、相手側も様々な参加者と出会うべく場所や相手をどんどん変えることが多く、相当なレベルで意気投合しないと相手があちこちに散らばってしまいますので、どちらにも一長一短があると言えます。自分に合うと感じた方を選びましょう。

パーティー心得：
余程のイケオタや姫であれば話は別ですが、基本姿勢はやはり「その疾きこと風の如く」「侵掠すること火の如く」です。林や山では厳しいですね。元々林や山が多いこの世界、あなたが風と火を得たら非常に大きな強みとなります。これらのパーティーとは戦場であり、恋愛という標的を絶対に仕留めるという強い心構えが必要です。

また戦果が得られないと感じた際には撤退という判断も必要でしょう。
幸いパーティーはコンティニューが可能となっており、改めての挑戦ができます。その際には対女性経験値や恋愛経験値、パーティーでの立ち回りスキルや話術などのスキルをそのまま引き継げるために次回挑戦時は大きなアドバンテージとなっているでしょう。その上で、最後にたった一度勝利すれば良いのです。そう考えればミッション難易度は実はかなり下の方ですね。やる気さえあれば無限コンティニューすら可能なのですから。

アニ街コンやオタ婚イベントとどう対するか

相手より趣味への理解を得られる前提で、更に趣味を共有できる人間との出会いなんて従来は非常に難しいものがありました。ましてや相手も上手い具合に恋愛探し中で、そんな相手を同時に二桁以上出会えるなんてどこのラブコメギャルゲーだよと思わずツッコミを入れたくなるものですよね。
しかし同じ思いを持ち、同じ立場の方を的確に集めることでこのラブコメギャルゲー展開はイベントの形で具現化したのです。今はイベントが旬になる少し手前、まだイベント巧者やベテランもおらず参加にあたっては良い時期と言えますよ。

これらのイベントは全て、参加者の恋愛探しのためのものです。現在オタ婚は需要があると判断され、様々な事業者がイベントに着手し始めています。元々近しい現場にいた事業者や恋活系イベントを手掛けてきた事業者であれば安心なのですが、2次元産業にも恋活産業にも全く接点がなかった新規事業者も参入しており玉石混交となっているのが現状です。

この新規事業者のどこに問題があるかというと動員ノウハウに欠けるために、一見良い会場良い日程であっても定員割れを起こしていたり男女（特に女性側）が同数揃わなかったりと、参加者にとっては致命的なトラブルを引き起こすことがあります。具体的には手探りで低予算で始めるものですから広告に予算をかけないんですね。広告コストを掛けずともネット掲示板への書き込みなどでイベント情報をばら撒けば人が食いつくと信じている事業者も多いのです。人を集めるということはそれ程安易なものではないのですし、運営に信頼のおける大手事業者であっても動員は読めないことがあるというのに今の時代にもまだまだそのような事業者がいます。

これを見分け最適なイベントを見つけられるかは参加者自身の眼力にかかっています。幸いネットでの情報収集が簡単な時代ですので気になるイベントや運営者についてははまず情報収集を行いましょう。イベント名はコロコロ変わる場合がありますので運営者名や会場などで検索するのも有りです。良いアニメを見出すために出演声優情報はおろか作監やスタジオまでチェックしている方であれば情報収集は慣れたものですよね。本当に恋愛を探す人間が集まるイベントは常に限られています。そのイベントを見つけるプロセスなんて本来は不要なはずですが、美味しい飲食店を探すことと同様にハズレを引かないために一手間かけておきましょう。そして一緒に時を過ごしたいと思える方ときちんと巡り合えば、その時初めてアニ街コンやオタ婚イベントに対してあなたは成功したと言えるのです。参加するだけでなく恋愛相手を見つけることがイベントの意義であり価値ですからね！願わくばあなたに相応しい恋愛が訪れますように。

余談：
ゆくゆくはイベントが活性化し、運営者の方が一般の恋愛探しパーティーのように更にテーマを細分化したパーティーを設けてくれるようになると良いですね。例えば「今期アニメファン限定」「アニメイベント同行者募集回」「コミュ障理解者限定」「各自１人部屋生活希望者」などのテーマがあると、より他の参加者との距離も近くなり、カップルも生まれやすくなるのではと思われますから。

—

取材協力：
お名前を出せない皆様、当記事に差し当たって改めて御礼申し上げます。
またお名前を出して良いとの企業様ありがとうございました。
老舗のアニ街コン＆オタ婚イベントへの本気度、
今後こちらも本気で検証させていただきます！
シャンクレールさん（アニ街コン＆オタ婚イベント情報ページ）

また各種アニ街コン＆オタ婚イベント情報はこちらから
街コンジャパン
数年前はこうして記事にできると思っていませんでした。
素敵な時勢になったものだと痛感します。

chara[1] 人柱3号　プロフィール