誰が為のアニ街コン?〜その1
ストリーミングより円盤派の人柱3号です。
最近流行のアニ街コンについての記事とあっては私の出番。但しオタを代表するような発言なんて恐れ多くて一切できません故、その辺の烏合の1オタの立場として今回お話させていただきます。
今回のテーマは「急増したアニ街コンについて」とのこと。アニ街コン、最近よく目にしますね。このアニ街コンとはコミックやアニメなど2次元作品のオタのみを対象とした恋人探しイベントです。婚活パーティーよりはだいぶライトな風味で、恋人のみならず気の合う友達も割と作れる事からオタ層にとっては意義のあるイベントだと思っています。以前婚活パーティーを取材した際に2次元オタ向けにも作ってくれたら良いのにと思っていたイベントです。
しかし実際にこのアニ街コンが幾つか開催されるようになると、やはり独特の薄気味の悪さを感じることがあります。その気味の悪さとは「アニメとか全く好きじゃない企画者が、オタ層の財布だけを狙って搾取イベントとしてやっているのではないか」という懐疑心から湧き上がるものです。
コミケの経済効果がニュースで取り上げられて以来、その市場規模やオタ層の消費金額に目をつける企画者が多く、新たな搾取ビジネスがバンバン開発されまくっています。例えば聖地巡礼では周辺の飲食屋がとんでもない高額な焼きそばを売り始めたり、アパレル企業やレザーブランド等がコラボ商品として目を疑うお値段でご提供していたり。TVをつければゲームのCM、ゲーム内容は一切紹介せず起用した声優さんの名ばかり目立たせる始末。オタとして思うのです。「果たしてそこに作品愛があるのか」。彼らが好きなのはオタの財布の中身だけではないのかと、足元を見過ぎなのではないかと、そう感じて醒めるものが世に氾濫しているように思えるのです。オタ層だってなんでも金を出す訳じゃありませんよ。自分の幸せのために大事なお金を出しているのです。
オタがコミケを支持する理由は幾つもありますが、様々な困難を乗り越え開催し続けた運営の気概に対してであったり、2次元愛あるコメントで参加者を和ませるスタッフさんの存在だったりと、関係者の方々の獅子奮迅の努力によってオタ層が喜ぶイベントとなるべくイベントを丁寧に創り育てられている点が大きいです。
一方で急増するアニ街コンにもそういった姿勢があるのかが今後問われるでしょう。ちょっと人が集まらなかったり赤字にでもなろうものならすぐ撤退するイベントも多いですよね。アニ街コンへの参加はきちんとイベントを審美した上で良質なものにのみ参加したいものです。
え?やっぱり1人暮らしより、趣味が許されるなら2人暮らしのほうが温かいじゃないですか。アニ街コンに参加したいオタが相当数潜在していることはちょっとオフ会とかでお話して解ってますし。
次回は参加の価値が高そうなアニ街コンの見抜き方やイベントの魅力についてお話しますね。
続き:誰が為のアニ街コン?〜その2
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取材協力:
お名前を出せない皆様、当記事に差し当たって改めて御礼申し上げます。
またお名前を出して良いとの企業様ありがとうございました。
老舗のアニ街コン&オタ婚イベントへの本気度、
今後こちらも本気で検証させていただきます!
シャンクレールさん(アニ街コン&オタ婚イベント情報ページ)
また各種アニ街コン&オタ婚イベント情報はこちらから
街コンジャパン
数年前はこうして記事にできると思っていませんでした。
素敵な時勢になったものだと痛感します。
人柱3号 プロフィール
2次元派でありながら3次元にも目を向けるようになった異端児。「何処かで仲間が幸せになれるなら裏切り者と呼ばれようが」と恋タメにて記事を担当。多分本人より読者が先に幸せ掴むと編集部は口を揃える。そういうタイプの人。