Amazon Fire TV vs Apple TV比較~モテ部屋TV争奪戦?
Amazonは2日、TV向けSTB(セットトップボックス)であるAmazon Fire TVを発表しました。まだ日本では馴染みの薄いセットトップボックスですが、先行してリリースされているApple TVとの激しいシェア争いは日本にも飛び火する可能性は高く、ちょっと頭に入れておきたい商品です。
Amazon Fire TVでできる事
・TV:Netflix,HBO GO,SHO Anytime,Pandora,Hulu,ESPNなどの視聴
・音楽:Pandora,iHeartRadio,TuneIn,Amazon自身の音楽サービスなど
・写真:スマホから自動でAmazon CloudDriveと通じて取り込みTVに表示
・ゲーム:Androidのゲームが可能?EA,Disney,Gameloft,Ubisoftなど
現状の発表ではTV映像コンテントに強いといわれています。Foxのhit 24などAmazonが独自に独占契約した番組も多い上に年会費99ドルとなったAmazon Primeと契約することでその大半を無料視聴出来てしまうのです。無料視聴はAmazon Instant Videoという枠の中の番組が対象で日本語版はどうなるか追加発表が待たれるところです。最新作や特定の番組は流石に別となるでしょうが、それにしても凄い話です。
Amazon PromeといえばAmazonでの商品購入時に配送料が無料になるなどのサービスが有名ですが、それに加えてAmazon Fire TVのサービスをセットにしたプランを設けたということでしょうか。またゲームについても専用ワイヤレスコントローラーを販売するなどAndroidが特異としている分野は幅広くカバーする意向のようです。
気になる点は映画のダウンロード購入について、本体がAndroidながらGoogle Playから映画を買えるという説明がないんですよね。この辺はいずれ対応してくるものと思いますが・・・・・・
Apple TVでできる事
・連動:Mac,PC,iPhone,iPad内の映像・音楽・写真・ゲームなどをTVで表示
・TV:YouTube,Vimeo,Netflix,Hulu等の視聴、iTuneストアでの購入映像の再生
・音楽:iTuneストアで購入した音楽やMac/iOS端末等の音楽を再生
・写真:iCloud,Flickrと連動しMac/iOS端末等の写真を再生
2006年に販売開始され、約10年も先行してきたApple TVは大きな特徴として1)MacやiOS端末の画面をそのままTVで表示(ミラーリング機能)、2)豊富なiTuneストアのコンテンツ群が武器になります。MacやiPhone、iPod Touch、iPadなどを所有している場合、その画面をTVに映し出す魅力は大きいものです。
iTuneストアについても豊富な音楽郡に加えてABC、Fox、Disney Channel、BBC AmericaなどのTVコンテントや各種映画のラインアップは文句なく、映画などを単品買いしたい人には垂涎となることでしょう。Huluなどの見放題チャンネルもあり、バランスの良さが際立ちます。
家に置いたら生活がこう変わる
特にApple TVに関しては愛用のMacやiPhoneとの連動で新しい生活を感じることでしょう。MacやiPhoneで再生できる動画や画像、ゲームなどをリビングのPCで見ることができるというのは画期的です。単純にMacやIphone等に表示されている画面と音声をTVで再生するため、MacやIphone上で出来ることは全部TVで表示再生されます。ちょっと2人でショッピングサイトや旅の宿を大画面で調べたいという時もブラウザ画面を同時表示するだけですのでPCなどで同じ操作をする際と比較すると立ち上がりが高速でより大画面で行えます。
Amazon Fire TVはOSがAndroidですのでAndroidスマホとの連動は将来的にあると見て良いでしょうが、現状ではバージョンアップが待ち遠しい状況です。
セットトップボックス自体はネット回線を通じて購入したコンテントを楽しむものです。PCやPS3などでTSUTAYAなどから映画をダウンロード購入したことがある方は馴染みやすいでしょう。スマホでも同様のサービスをGoogle PlayやiTuneストアで行っていますよね。それをTVで行えるというものです。
例えば人が集まった際にひょいっと映画をダウンロード視聴したり、Youtubeなどを大画面で見たりというのも気が効いているもの。勿論個人でも小さなスマホの画面よりTVの大画面で常時見たいという方に向いています。
Amazon Fire TVもApple TVもどちらの本体も約1万円と魅力のある価格が設定されています。2台買うことは無いでしょうから選択としては単純に今使っているスマホがAndroidかiPhoneかで馴染みのある方に決めても良いかもしれません。
Amazon Fire TVサイドがバージョンアップで今後どのような機能を増やしていくか、また激しい映像コンテントの奪い合いでNetFlixなどがどちらと専属契約を結ぶか、または両方と提携するのか。日本の企業はこれらにコンテント提供を進めるのかなど見所の多いセットトップボックス業界。単純に便利なモテ部屋になるなら嬉しいことですのでどちらにも頑張って欲しいところですね。