講座14 仕事・企業を理解した上で答える
就活コミュニケーションのキモ!!
面接担当者のよくある質問は果たして何を見ようとしているのか?
◆仕事・企業を理解した上で答える◆
皆さん、前回の宿題である
「貴方は、どんな仕事(職種)を志望されますか? 」
「どんな仕事に興味がありますか?」
と言う質問に対する 答えのイメージはついただろうか?
そのままズバリ、ストレートに
「営業です!」「商品開発に興味があります!!」 「企画を希望です!!」
「販売促進の仕事がやってみたいです」 「システム開発です!」
「設計です」 「研究開発がしたいです!!」
と言う返事は、答えになっているようでなっていない
さらに、採用側の「それは何故ですか?」と言う突っ込んだ質問に
「興味があるから」「憧れているから」「やってみたいから」
と言った具体性のない曖昧な表現や
「文系だから、理系だから」「専攻していたから」「向いていると思うから」
など、必然的に見えて実は全く根拠のない答え。
このような応対では、良いコミュニケーションも築けない上に“よくいる応募者”扱いされてしまうのがおちである。
すでにお気づきの方も多いと思うが、
こういう質問では
『その企業で、何の仕事に職種に就きたいか?』 ではなく『その企業と言う場でどんなことをしたいか』
が重要なのである。
具体的に言えば、
『市場に対し、(商品・サービス・付加価値)を与えていく企業活動』の、いかなる部分を担う仕事がしたいのか
を答える、ということなのである。
前回、前々回と解説した『見る目』を踏まえれば、おのずとそういう角度の答え方になるはずである。
そしてその理由が
企業理念に共感 そして トライできるであろう自己の可能性
という二つの面から考えた答えならば、相手の更なる質問にも本質的なコミュニケーションで応じられるはずだ。
何度も言うが
“職種”とは、何の役割を担うかと言うその会社独自の呼び名でしかない。
(※現に、営業と言う仕事だけでも企業の数だけ種類がある)
そこのところを是非理解し採用面接にのぞんで欲しい。
さらに二つ目の『トライできるであろう自己の可能性』、いわゆる自己PR要素についても履歴書のPR欄や新卒採用のエントリーシートなど、面接以外にも求められる場がある。
もちろんその時も、
「私は人と話すことが得意です。明るく前向きです。熱中するタイプです…」
のように、本来は他人が評価する抽象的な要素を主観でPRすること。
コレも残念ながらよろしくはない。(相手も選考に困るのは解るはずだ)
講座第11回で説明した客観的角度を加味したコミュニケーションの例からも解るように
「自分は何をやってきたのか・その時どう感じのか」 ということ。そしてそれが「その企業で働く自分にどう反映されると思うのか」と言う視点で、PRしていく
このことが重要だ。
さて、ここまで就活コミュニケーションについて色々と述べてきたが、
全てとは言わずとも、いくつか「気づきや発見」があれば幸いである。
次回からいよいよ待ちに待った
「恋愛」におけるコミュニケーションについて再度展開していく!!
だが、し・か・し!!
実は、言いたいことは、既にこれまで説明してきたのである。そう! 就活のテーマで。
その謎解きは次回から…
編集長 今日の一言
「僕は明るくて皆を盛り上げるタイプかな」… 合コンの自己紹介でそう言った友人に「自分で何言ってんだよ!!」と突っ込むやつが、採用面接では全く同じことを言っていたりする!!」